
Theta Networkは、AI、メディア、エンターテインメント向けのブロックチェーン活用型分散クラウドの有力基盤である。Theta Edge NetworkとTheta Blockchainという相互補完的な2つのサブシステムで構成される「デュアルネットワーク」として捉えることができる。エッジネットワークはAI、動画、レンダリングなどの用途に向けて膨大なGPU計算能力を提供し、Thetaブロックチェーンは決済、報酬、スマートコントラクト機能を担う。以下、それぞれの構成要素について詳述する。 ThetaのEdge Networkは、世界で1万超のアクティブノードから成る分散型ネットワークであり、常時利用可能な80ペタFLOPSの分散GPU計算能力を備える。これはNvidia A100を250基分に相当する。Theta Edge Networkは、2024年5月1日に立ち上げられた有力なハイブリッド型クラウドエッジAI計算プラットフォーム「Theta EdgeCloud」を支えている。Thetaがこのほど承認を受けた「スマートコントラクト対応ブロックチェーンネットワークに支えられたエッジコンピューティングプラットフォーム」に関する特許と、今後リリース予定のElite+ Boosterエッジノードを活用することで、Thetaコミュニティの全参加者はEdgeCloudのAI、動画、3Dレンダリング、ゲーム向け計算ジョブからの報酬を分配される形で参加できるようになる。ChatGPTなどのチャットボットもGPUを利用しているが、テキストから動画、テキストから3D、スケッチから3Dといった新たな生成AIモデルでは、10-100倍の計算能力が必要になる。Thetaの分散型エッジネットワークと提携クラウドパートナーを合わせたGPU計算能力は、現在の業界における同種ネットワークを20-30倍上回っており、歴史上最も価値が高く、最も破壊的な資産の1つとも言えるグローバルなGPU計算資源を握っている。 Thetaブロックチェーンは、チューリング完全なスマートコントラクトをサポートするEVM (Ethereum Virtual Machine)互換のマルチブロックチェーンネットワークである。このEVM対応により、Theta Network上では幅広いWeb3アプリケーションの構築が可能になる。例としては、NFT、DEX(分散型取引所)/DeFi(分散型金融)、DAO(自立分散型組織)などがあり、次世代のAI、メディア、エンターテインメントプラットフォームに不可欠な構成要素となる可能性がある。Thetaのエンタープライズ向けバリデーターおよびガバナンス評議会は、Google、Samsung、Sony、Creative Artists Agency(CAA)、バイナンス、Blockchain Ventures、DHVC、gumiなど世界的企業が主導している。ThetaはLionsgate、MGM、Katy Perry、American Idol、The Price is Right、Taste of Homeなど有力エンターテインメントブランドと提携している。ThetaのWeb3インフラを活用する主なプラットフォームには、MetaCannes Film3 Festival、FuseTV、CONtv Anime、WPT、PetCollective、FailArmyのほか、各種OTTストリーミングサービスが含まれる。戦略的な企業投資家には、Samsung NEXT、Sony Innovation Fund、Bertelsmann Digital Media Investments(BDMI)、CAAに加え、DCMやSierra Venturesなどシリコンバレーのベンチャーキャピタルが名を連ねる。