ビットコイン研究者がBIP-361を提案、量子脆弱なコインを凍結へ

ビットコイン研究者がBIP-361を提案、量子脆弱なコインを凍結へ

パリ・ブロックチェーン・ウィークでアダム・バックが任意の耐量子ビットコインアップグレードを求める一方、更新版のBIP-361草案は、5年かけて脆弱なアドレスを段階的に廃止する内容であり、量子リスクへの対処を巡る対立の深まりを浮き彫りにした。

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ファクトチェック
この主張の中核的内容は、一次情報源であるBIP 361: Post Quantum Migration and Legacy Signature Sunset(https://bips.xyz/361)によって強く裏付けられている。同文書は段階的な移行計画を明示している。フェーズAでは約160,000ブロック後(約3年)に量子耐性のないアドレスへの送金が禁止され、フェーズBはフェーズAの2年後、すなわち有効化から約5年後に到来し、ノードはECDSA/Schnorrによる支出を拒否し、脆弱なコインは凍結される。CoinDeskの記事「Bitcoin developers are trying to build quantum defenses. Your coins could pay the price.」は、この提案が4月15日に更新されたことを裏付けるとともに、同じ3段階構造を要約している。PANewsも同じタイムラインを独自に繰り返している。唯一のわずかな留保点は、正確な「4月15日に更新された」という詳細が取得済みの変更履歴ページではなく裏付け報道に基づく点だが、3段階計画、レガシーアドレス利用への制限強化、そして5年後の旧式ウォレット凍結という主張の主要部分は十分に裏付けられている。
    参考12
要約

BIP-361草案を巡る議論は、BlockstreamのCEOであるアダム・バックがパリ・ブロックチェーン・ウィークで、ビットコインは未移行の保有分を凍結するのではなく、任意の耐量子アップグレードを進めるべきだと述べたことで広がった。最新の報告によると、サトシ・ナカモトに関連するとされる約100万BTCと、長期間休眠している560万BTCを含む約690万BTCがリスクにさらされる可能性がある。これに対し、4月15日に更新されたソフトフォーク提案BIP-361は、5年かけて量子脆弱なアドレスを段階的に廃止し、移行されないコインを凍結する内容である。争点は、ビットコインが将来起こり得る量子の脅威を自発的な移行で緩和すべきか、それとも古いアドレス形式に対して、より厳格なプロトコルレベルの制限を課すべきかにある。

用語解説
  • BIP-361: 脆弱な従来型の暗号方式からビットコインを移行させることで、量子関連リスクの低減を目指すビットコイン改善提案の草案。
  • Soft fork: 既存ネットワークからすべてのノードが離脱することを必要とせず、ルールを厳格化する後方互換性のあるビットコインのプロトコルアップグレード。
  • Quantum-resistant: 量子コンピューターによる攻撃に対しても安全性を維持するよう設計された暗号手法を指す。