BIS総支配人、ステーブルコインを巡る国際協調は不可欠と強調

BIS総支配人、ステーブルコインを巡る国際協調は不可欠と強調

東京で講演したBIS(国際決済銀行)のパブロ・エルナンデス・デ・コス総支配人は、ステーブルコイン市場の規模が$315 billionに拡大し、テザー(USDT)とCircleへの集中が進んでいることから、国境をまたぐ協調的な規制の必要性が一段と高まっていると述べた。

USDT

ファクトチェック
この主張は、BIS(国際決済銀行)の公式講演PDFとロイターの同時期の報道によって強く裏付けられている。BIS(国際決済銀行)の講演「Introduction」では、ステーブルコインの普及拡大に伴うマクロ金融リスクが明示的に説明されており、銀行業への混乱、金融政策の波及経路への影響、金融の健全性および規制回避への懸念が含まれている。ロイターの記事「ステーブルコインの国際協調「極めて重要」、BIS総支配人が訴え」は、ステーブルコインに関する国際協調が極めて重要であるとの発言をパブロ・エルナンデス・デ・コスによるものとして直接伝えており、懸念の文脈を市場の分断と規制裁定に置いている。crypto.newsは二次情報ではあるが内容は整合的であり、BIS(国際決済銀行)の講演に立ち返っている。唯一のわずかな留保点は、ここで入手可能なBIS(国際決済銀行)の講演抜粋が、特に米ドル建てステーブルコインに関するロイターの正確な文言よりも広い内容になっていることだが、ロイターは同じ出来事について、そのより限定的な表現を直接示している。
    参考12
要約

BIS(国際決済銀行)のパブロ・エルナンデス・デ・コス総支配人は、ステーブルコイン規制を巡る国際協調は不可欠であり、各国のルールの乖離が深刻な市場分断と規制裁定を招く可能性があると東京で警告した。同氏は、ステーブルコイン市場の時価総額が$315 billionに達したとし、そのシステム上の重要性が高まっていることを強調した。今回の発言では市場の集中も浮き彫りとなり、テザー(USDT)とCircleが世界の流通ステーブルコイン供給の約85%を占めていることが示された。これは、同分野の急速な拡大がもたらす越境リスクや金融安定への影響に関するBIS(国際決済銀行)の懸念をさらに強める内容である。

用語解説
  • ステーブルコイン: 米ドルなどの法定通貨に連動させることで、比較的安定した価値を維持するよう設計された仮想通貨。
  • 規制裁定: 各法域のルールの違いを利用して優位性を得たり、より厳しい規制を回避したりする行為。