米上院議員がテザーCEOに照会、報道された融資でハワード・ラトニック氏も対象に

報じられた書簡によると、エリザベス・ウォーレン上院議員とロン・ワイデン上院議員は、ハワード・ラトニック氏の子どもが受益するファミリートラスト向けのテザー(USDT)による融資を巡り、利益相反や贈賄、ならびにカンター・フィッツジェラルドとGENIUS法に絡むステーブルコインのロビー活動への懸念を示した。

USDT

ファクトチェック
この主張は、権威性の高い複数の情報源によって包括的に裏付けられている。2026年4月29日付の上院銀行委員会の公式書簡が一次情報源であり、エリザベス・ウォーレン上院議員とロン・ワイデン上院議員が、ハワード・ルトニック商務長官とテザー(USDT)CEOのパオロ・アルドイーノの双方に書簡を送付したことを確認している。これらの書簡は、ルトニックの4人の子どもが受益者となっているファミリートラスト「Dynasty Trust A」へのテザー(USDT)の融資疑惑に関するもので、この融資は同氏のキャンター・フィッツジェラルド持ち分の移転資金に使われたとされる。CoinDeskとThe Blockも、2026年4月30日に主要な詳細のすべてをそれぞれ独自に裏付けている。この主張が「複数の米上院議員」が「別々の書簡」を送ったとしている点は、実質的に正確である。すなわち、2人の上院議員が共同で作成した書簡が、2人の別個の受取人(ルトニック氏とアルドイーノ氏)に宛てられたということである。融資疑惑の元となったのは、上院書簡自体でも引用されている2026年3月のBloomberg Newsの報道である。これに矛盾する証拠は見当たらなかった。
要約

米上院議員のエリザベス・ウォーレン氏とロン・ワイデン氏は、ラトニック氏の子どもが受益するファミリートラスト向けのテザー(USDT)による融資を問題視し、テザー(USDT)とハワード・ラトニック氏に対する調査を拡大した。報じられた書簡では、カンター・フィッツジェラルドが2021年以来、テザー(USDT)の準備資産を保有しているとされ、この関係が利益相反を生み、贈賄リスクをもたらし、GENIUS法を巡るテザー(USDT)のロビー活動と交錯する可能性があるとの懸念が示された。上院議員らの照会は、資金供与の規模や条件に関する従来の質問を具体化するとともに、カンター・フィッツジェラルドとテザー(USDT)の準備資産を巡る関係、および政策への影響の可能性へと焦点を広げている。

用語解説
  • テザー(USDT): 仮想通貨市場で広く利用される米ドル連動型ステーブルコインであるUSDTの発行企業。
  • ステーブルコイン: 法定通貨、多くの場合は米ドルのような安定した参照資産への連動を目的とするデジタル資産の一種。
  • GENIUS法: 業界の影響力や規制上の利益相反を調査する議員らの注目を集めている、米国のステーブルコイン関連法案。