ホルムズ海峡の通航量が増加、AIS信号を切る船舶も増加

Lloyd’s Listとイランメディアによると、ホルムズ海峡の通航量は直近の低水準から増加したものの、なお通常を下回っている。イランは、不安定な状況が終わるまで、友好的な船舶は軍との調整の下で通航できるとしている。

ファクトチェック
この主張を構成する3つの中核要素は、いずれも権威ある情報源によって十分に裏付けられている。第1に、Lloyd's List Intelligenceは、LinkedInのブリーフィングを通じて、ホルムズ海峡の通航量が低水準から増加したことを確認している。具体的には第13週は48回の通航で、第12週の34回から増加した。一方で、戦前の通常水準である1日約138回の通航をなお90%超下回っており、「直近の低水準からは上昇したが、依然として正常水準を下回る」との表現と整合する。第2に、この主張はこれをLloyd's Listとイランメディアに正しく帰属させている。引用された主要な追跡機関はLloyd's Listであり、イラン国営メディアも、Odaily/481356の5月14日付報道で、約30隻の船舶がテヘランの許可を得て通航したと確認している。第3に、不安定な状況が終息するまで、友好国の船舶は軍との調整の下で通航できるというイランの条件は、Reutersの4月17日付報道にあるIRGCとの調整要件、およびOdaily/481870の5月16日付報道にある「不安定な状況が終われば海運は正常に戻る」とのイラン側説明によって確認されている。AIS信号のオン・オフ切り替え行動についても、UANIとLloyd's Listのデータが66件のダーク通航を示しており、確認されている。この主張は、2026年5月中旬時点の状況を正確に総合したものである。
要約

Lloyd’s Listによると、ホルムズ海峡の通航量は直近の低水準から増加したが、1日当たりの船舶通航数は紛争前の通常水準である約130隻をなお下回っている。同媒体はまた、通航中にAIS追跡信号を無効化する船舶が増えており、地域リスクが高止まりする中でタンカー船主が長期的な混乱に備えていると報じた。イランの外相は15日にニューデリーで、ホルムズ海峡は友好的な商船に対して引き続き開放されているが、通航はイラン軍との調整を条件とし、敵対国は対象外だと述べた。イラン国営メディアは別途、イスラム革命防衛隊が水曜夜以降、テヘランの許可を得て約30隻が同海峡を通過したと述べたと報じ、不安定な状況が終われば通航は正常化する見通しだとした。この水路は世界の石油・ガス供給のおよそ20%を運んでいるため、これらの動向は海運、エネルギー、金融市場にとって引き続き重要である。

用語解説
  • ホルムズ海峡: ペルシャ湾と世界の海運航路を結ぶ狭い海上の要衝であり、石油・ガス輸送における世界で最も重要な航路の一つ。
  • AIS(自動船舶識別装置): 海上の安全確保と監視のために、船舶の位置と動きを送信する船舶追跡システム。
  • イスラム革命防衛隊: しばしばIRGCと呼ばれるイランの精鋭軍事組織で、国家安全保障と地域作戦で大きな役割を担う。