モーニングスターがSpaceXを7800億ドルと評価、届出書類は750億ドルのIPOを示唆

モーニングスターがSpaceXを7800億ドルと評価、届出書類は750億ドルのIPOを示唆

報じられた約1兆7800億ドルのIPO評価額について、ゴールドマン・サックスは2030年までにAI収入が3220億ドルへ拡大するとの見通しを根拠に挙げた一方、モーニングスターの公正価値見積もりはそれを大きく下回った。

ファクトチェック
この主張の全ての構成要素は独立して裏付けられている。モーニングスターの独自の報道ページは、評価額が7800億ドルであると明示している。ロイターは、モーニングスターの評価額がIPO目標のおよそ半分であると確認している。CNBCは、1株135ドルに基づくIPO目標額が1兆7700億ドルであると報じている。CoinDeskなどの報道機関は、SpaceXのバランスシートに18,712 BTCを保有していることを開示したS-1申請を確認している。ロイターはまた、ナスダック上場を目指す約750億ドルのIPO調達も確認している。主張で示された「1兆7700億ドルから1兆8000億ドル」の範囲は、直近のCNBCの数値(1兆7700億ドル)およびそれ以前のロイターの数値(約1兆7500億ドル〜1兆8000億ドル)と整合している。
要約

モーニングスターはSpaceXのカバレッジを開始し、公正価値を7800億ドルと見積もった。これは、同社のIPO計画が示唆する約1兆7700億〜1兆7800億ドルの評価額を大きく下回る水準である。CNBCによると、SpaceXは6月12日にナスダックへ1株135ドルで上場し、約5億5560万株を売り出して約750億ドルを調達する計画で、約112億ドル相当の8333万株のオーバーアロットメントオプションも付く。別の報道では、追加株を含めると案件規模は最大860億ドルに達する可能性がある。ゴールドマン・サックスは投資家に対し、SpaceXのAI部門の売上高が2025年の32億ドルから2030年には3220億ドルへ拡大し、総売上高も昨年の187億ドルから2030年には4740億ドルへ増加する可能性があると説明した。フィナンシャル・タイムズは、これらの前提が同行の約1兆7800億ドルの評価に関する中核シナリオを支えていると報じた。また同紙は、xAIの目論見書が2025年に64億ドルの損失を示しており、足元の収益性と案件に織り込まれた成長規模の隔たりを浮き彫りにしているとも伝えた。

用語解説
  • IPO: 新規株式公開(IPO)は、企業が証券取引所で一般投資家に初めて株式を売り出すことを指す。
  • Fair-value estimate: 公正価値見積もりとは、市場需給ではなく基礎的条件に基づいて企業や資産の価値を評価したアナリストの判断である。
  • Roadshow: ロードショーとは、株式売り出し前に投資家向けに実施される一連の説明会であり、公募の訴求や企業の財務見通しの説明を目的とする。