ブロードコム急落、AI売上高見通しが市場予想未達

ブロードコム急落、AI売上高見通しが市場予想未達

ブロードコムの見通しと競争圧力を巡る投資家の不安により、同社株の急落後もAI半導体のバリュエーションは変動の激しい展開が続く可能性が示された。

ファクトチェック
ロイターは、ブロードコムのAIチップ見通しが市場予想を下回ったことを受け、時間外取引で株価が13%超下落したと明確に報じており、これは「時間外で13%超下落」との主張と一致する。ブロードコムの公式プレスリリースも、根拠となるAI売上高と第3四半期見通しの数値を確認している。事象の時点も、6月3日の時間外取引(協定世界時では6月4日)であり、6月4日との言及と整合する。光学・ストレージ関連株への波及という点はもっともらしいが、直接の裏付けは確認できていない。
要約

ブロードコム株は、AI半導体売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことを受けて引き続き軟調に推移した。米市場寄り付き時点で株価は13.9%安となり、これに先立つ時間外取引やプレマーケットではさらに大幅な下落が伝えられていた。同社は7月までの期間における第3四半期のAI向け半導体売上高を160億ドルと予想したが、従来示されていたアナリスト平均予想は172億ドルだった。さらにホック・タンCEOは、10月までの通期AI向け半導体売上高が560億ドルに達するとの見通しを示したが、これも従来の平均予想576億ドルを下回った。弱い見通しは半導体セクター全体の投資家心理を引き続き圧迫し、ブロードコムに加えてマイクロン、AMD、インテル、エヌビディア、TSMCも取引序盤に下落した。これに先立つ報道では、アームやその他ハードウェア関連銘柄にも売り圧力が及んでいた。米国株は高安まちまちで始まり、ダウ工業株30種平均は0.97%高、S&P500種株価指数は0.37%安、ナスダック総合指数は1.10%安となり、半導体株安がハイテク株比率の高い指数の重荷となったことを浮き彫りにした。ブロードコムの見通しと競争圧力を巡る投資家不安は、AI半導体市場のバリュエーションが今後も不安定に推移する可能性を改めて示した。

用語解説
  • AI chip sales: データセンターの学習や推論など、人工知能のワークロードを処理するために用いられる半導体の売上高。
  • premarket losses: 米国の通常取引開始前における株価の下落。
  • market value: 企業の発行済み株式全体の価値、すなわち時価総額。