
ブロードコムの見通しと競争圧力を巡る投資家の不安により、同社株の急落後もAI半導体のバリュエーションは変動の激しい展開が続く可能性が示された。
ブロードコム株は、AI半導体売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことを受けて引き続き軟調に推移した。米市場寄り付き時点で株価は13.9%安となり、これに先立つ時間外取引やプレマーケットではさらに大幅な下落が伝えられていた。同社は7月までの期間における第3四半期のAI向け半導体売上高を160億ドルと予想したが、従来示されていたアナリスト平均予想は172億ドルだった。さらにホック・タンCEOは、10月までの通期AI向け半導体売上高が560億ドルに達するとの見通しを示したが、これも従来の平均予想576億ドルを下回った。弱い見通しは半導体セクター全体の投資家心理を引き続き圧迫し、ブロードコムに加えてマイクロン、AMD、インテル、エヌビディア、TSMCも取引序盤に下落した。これに先立つ報道では、アームやその他ハードウェア関連銘柄にも売り圧力が及んでいた。米国株は高安まちまちで始まり、ダウ工業株30種平均は0.97%高、S&P500種株価指数は0.37%安、ナスダック総合指数は1.10%安となり、半導体株安がハイテク株比率の高い指数の重荷となったことを浮き彫りにした。ブロードコムの見通しと競争圧力を巡る投資家不安は、AI半導体市場のバリュエーションが今後も不安定に推移する可能性を改めて示した。