ブロードコム安がナスダックの重荷、ダウは終値で過去最高

ブロードコム安がナスダックの重荷、ダウは終値で過去最高

AI向け半導体売上高の見通しが市場予想に届かず、ブロードコムが下落したことで半導体株に売り圧力が広がった。一方、ダウは1.73%上昇して過去最高値で取引を終え、S&P500は0.41%上昇した。

ファクトチェック
ロイターは、ブロードコムのAIチップ見通しが市場予想を下回ったことを受け、時間外取引で株価が13%超下落したと明確に報じており、これは「時間外で13%超下落」との主張と一致する。ブロードコムの公式プレスリリースも、根拠となるAI売上高と第3四半期見通しの数値を確認している。事象の時点も、6月3日の時間外取引(協定世界時では6月4日)であり、6月4日との言及と整合する。光学・ストレージ関連株への波及という点はもっともらしいが、直接の裏付けは確認できていない。
要約

米国株は高安まちまちで取引を終えた。決算発表後のブロードコム急落がハイテク株比率の高いナスダックの重しとなる一方、ダウ工業株30種平均は1.73%上昇して終値で過去最高を更新し、S&P500種株価指数は0.41%上昇、ナスダック総合指数は0.09%下落した。ブロードコムは、7月までの第3四半期AI半導体売上高見通しを160億ドル、通期のAIチップ売上高見通しを560億ドルと示したが、いずれも従来のアナリスト平均予想である172億ドル、576億ドルを下回り、6月4日から5日にかけて約12%〜16%下落した。ホック・タン最高経営責任者(CEO)は、AI需要により2028年までの事業可視性が確保されると述べ、2027年にAIチップを10ギガワット出荷する従来計画も改めて示した。市場全体の反応は一様ではなく、マイクロン、AMD、インテル、TSMC、アーム、アリスタ・ネットワークス、クラウドストライクも場面によって下落した一方、エヌビディアはその後約2%上昇し、アルファベットは3.68%高となった。テンパスAI、AeroVironment、マーベル、トゥイリオなど他のAI関連株も上昇した。VIXは引け時点で4.11%低下し、投資家がテクノロジー内で資金を入れ替えつつ、ヘルスケアや金融などのセクターへもシフトする中で、市場の変動性が落ち着いたことを示した。

用語解説
  • AI guidance: 人工知能関連製品に結び付いた売上高や事業業績に関する企業見通し。
  • VIX: ウォール街の変動性指数。
  • AI infrastructure: 人工知能サービスの構築と運用に必要な、チップや関連機器を含むハードウェアシステム。