
英政府の制裁措置につながったルーブル連動型ステーブルコインA7A5に関する調査を受け、アレクサンダー・ブラウダー氏はロシアの入国禁止リストに追加された。
クレムリン批判で知られるビル・ブラウダー卿の息子で、17歳の英国人学生アレクサンダー・ブラウダー氏は、ルーブル連動型ステーブルコインA7A5に関する調査が英国の制裁措置に寄与したことを受け、6月2日にロシアの制裁リストに追加された。ブラウダー氏は、キルギスを拠点とするオールド・ベクターが発行し、TronとEthereum上で稼働する同トークンを18カ月にわたり調査した。この調査は、20年間にわたる164件の仮想通貨ロンダリング事例を検証したヘンリー・ジャクソン協会の報告書に掲載された。同氏によれば、自身の調査結果は、英政府がA7A5に関連する個人・企業を対象に5月26日に制裁を導入する際、閣僚への情報提供に役立ったという。英国外務省は、このネットワークを西側の制裁回避を目的に設計されたものと位置付け、昨年の処理額は900億ドル超に達したとしている。ブラウダー氏の調査では、イランや北朝鮮を含むならず者国家によって洗浄された不正資金は約3500億ドルに上り、その約半分がA7A5ネットワークを通過した疑いがあると推計した。ロシアは、虚偽情報を拡散したと非難し、ブラウダー氏を含む英国人5人を入国禁止リストに追加した。西側諸国は、ロシアの戦時経済を支えるために利用されているとする仮想通貨経路への規制を強化している。