ブラックストーンのプライベートクレジット基金、投資家の10%償還請求で引き出し制限

ブラックストーンのBCREDは6月の四半期受付期間中、請求の5%しか応じなかった。高水準の解約、デフォルト増加、資金獲得競争の激化が、準流動型のプライベートクレジットファンドに圧力をかけている。

要約

ブラックストーンの主力プライベートクレジットファンドであるBCREDは、6月5日に始まった四半期受付期間に償還請求が10%に達したことを受け、再び投資家の引き出しを制限した。ファンド側は請求の5%のみに応じるとした。 この措置は、流動性の低いローンに投資しつつ、限定的な定期解約を認める準流動型プライベートクレジット商品が抱える流動性圧力を浮き彫りにしている。 今回の動きは、18,000億ドル規模の米プライベートクレジット市場全体に広がるストレスの中で起きた。BCREDは前四半期に過去最高の7.9%の償還請求に直面し、Cliffwaterの主力ファンドは17%の解約請求を報告、Partners Groupは解約を停止した。 信用環境も悪化している。フィッチはプライベートクレジットのデフォルト率が過去最高の6%に上昇したとし、PIMCOの最高投資責任者ダニエル・イバスシン氏は、持続的な信用デフォルトサイクルが始まったと警告した。 新しい報告では同ファンドの規模を450億ドルとしている一方、以前の報告では前四半期の7.9%の償還請求と市場全体の圧力に言及している。

用語解説
  • プライベートクレジット: 銀行以外による融資や債務投資を指し、通常は公開市場で取引されない流動性の低いローンが対象となる。
  • 準流動型ファンド: 売却しにくい資産を保有しつつ、限定的な定期解約を認めるファンド。
  • 信用デフォルトサイクル: 市場全体でローンのデフォルトが時間をかけて増加する局面で、一般により広範な金融ストレスを反映する。