プロトコルはGG20しきい値署名方式に関連する保管庫攻撃を受けて3週間停止しており、Orchardのバグが緊急修正を招いたことでZcash統合もさらに遅れた。
THORChainは、GG20しきい値署名方式の欠陥を突かれて保管庫の1つから1070万ドルが流出した攻撃から3週間が経過した現在も停止したままであり、広範な復旧作業が遅れるとともに、予定していたZcash統合も後ずれしている。開発者はバージョン3.19を公開し、再起動前に新たな安全確認手順「key verify」を追加した。プロセス開始後は、ノード運営者がソフトウエアを更新し、資金を移動したうえで、数日かけて取引を再開する見通しである。復旧計画「ADR028」は、新たなRUNEを発行せずに損失を吸収する設計で、まずプロトコル資金を充て、残余損失はシンセティック資産保有者に配分する。また、攻撃者に対しては資金返還と引き換えに報奨金も提示している。ZECはもともとTHORChainのローンチ待機列に残っていたが、Shielded Labsの委託を受けたセキュリティ研究者テイラー・ホーンビーが、ZcashのOrchardシールドプールで健全性のバグを発見したことで、日程はさらにずれ込んだ。Zcashは6月2日のソフトフォークでOrchard取引を一時停止し、6月3日のNU6.2ハードフォークで修正済み回路とともに同プールを復旧させた。脆弱性の公表後、ZECは24時間で約40%下落し、CoinMarketCapのデータでは52週高値の700ドル超から333ドル近辺まで下落した。