6月5日の発言と市場の反応は、予想を上回る米5月雇用統計を受け、米連邦準備制度の早期金融緩和観測の後退と、AI株や金、銀への売り圧力を浮き彫りにした。
ニック・ティミラオス氏は6月5日の発言で、予想を上回った米5月の非農業部門雇用者数と今春の雇用加速により、米連邦準備制度による早期利下げの根拠が弱まったとの見方を示した。インフレ率は依然として高く、金利水準はなお低すぎる可能性があるとの懸念を抱く当局者にとって、今回の雇用統計は一段の材料になると述べた一方、年後半の利上げの可能性を巡る議論に決着をつけるものではないとした。市場では、米連邦準備制度が高金利をより長く維持する可能性があるとの受け止めから、投資家がAI株やハイテク株を売り、金と銀にも売り圧力が強まった。