サム・バンクマン・フリード、米大統領恩赦を正式申請し控訴も追求

サム・バンクマン・フリード、米大統領恩赦を正式申請し控訴も追求

バンクマン・フリード氏の恩赦申請を受け、破綻した取引所のトークンFTTは急騰した。一方で、トランプ大統領は繰り返し恩赦を否定しており、予測市場でも実現確率は低く見積もられている。

TRUMP

要約

サム・バンクマン・フリード氏は、FTX詐欺事件での有罪判決に異議を唱える、またはその影響の軽減を目指す広範な取り組みの一環として、ドナルド・トランプ大統領に大統領恩赦を求める恩赦請願を正式に提出した。これにより、司法省への公式申請が加わった格好である。この申請を受け、廃業した取引所FTXのネイティブトークンであるFTTには思惑的な買いが広がり、CryptoSlateとCoinMarketCapのデータによると、24時間で50%以上上昇して0.35ドルまで上げ、取引高も600%以上増えて1600万ドル超に達した。Polymarketの参加者は、それでも年末までに恩赦が実現する確率を8%にとどまると織り込んでいた。7件の刑事罪で有罪となり、25年の刑に服しているバンクマン・フリード氏は、FTX崩壊の一般的な見方に引き続き異を唱え、真の債務超過ではなく流動性危機だったと主張し、破産手続きでの資産回収を根拠に挙げている。連邦検察は、同氏が顧客資金を数十億ドル規模で流用したとし、政府に協力した元内部関係者らも同氏に不利な証言を行った。トランプ大統領はバンクマン・フリード氏を恩赦しないと述べており、過去に仮想通貨関連人物への恩赦を行った前例があるとしても、政治的な道筋は狭いままである。

用語解説
  • 恩赦請願: 恩赦や減刑など、政府に寛大な措置を求める正式な申請。
  • FTT: かつてFTX取引所エコシステムに結び付いていたネイティブトークンで、FTX崩壊後は主として思惑で取引されている。
  • 流動性危機: 企業が保有資産に一定の価値があっても、直近の支払い義務を果たすための手元資金を十分に確保できない状態。