ジョン・ダゴスティーノ氏は、6万ドル割れのビットコイン下落を大口投資家が買い場と捉えていると述べ、ビットコインETFの堅調なエクスポージャー、市場インフラの強化、ファミリーオフィスや政府系投資家の継続的な関心を挙げた。
機関投資家は足元のビットコイン急落から退避しておらず、むしろ下落局面をエクスポージャー拡大の好機として活用している。コインベースの機関投資家向け戦略責任者ジョン・ダゴスティーノ氏が6月8日、CNBCの「Squawk Box」で明らかにした。ビットコインは2024年10月以来初めて一時6万ドルを下回ったが、同氏はファミリーオフィスや政府系の買い手、そのほか長期志向の資産配分者が依然としてこの資産を前向きに評価していると述べた。 同氏は、5万9000ドル近辺への下落がサポートとして機能するかについて直接的な価格見通しを示すことは避けた一方、コインベースの機関投資家向け事業を通じて接する投資家は、この資産クラスを何カ月も、場合によっては何年も研究しており、値下がり時に買い向かう傾向があると説明した。中東での最近の会合では、UAEのファミリーオフィスや政府・政府系ファンドが下落局面でも安心して積み増しを続けていることが確認できたという。 ダゴスティーノ氏は、ビットコインを巡る機関投資家向け市場構造は過去の下落局面より強固になっていると主張した。強気相場でも弱気相場でも、ビットコインやその他の暗号資産を支える「機関投資家向けパイプライン」が一段と発達しているという。さらに、ビットコインETFのエクスポージャーは約1000億ドルに達していると指摘し、ビットコインがピークからほぼ50%下落しているにもかかわらず、個人投資家の関心低下は約15%にとどまっていると述べた。売りの背景については、リスク回避姿勢、高止まりする金利、通貨価値希薄化トレードへの支持後退、規制の不透明感、市場の一部におけるレバレッジ主導の圧力が重なった結果と分析した一方、機関投資家のパニックや過大なレバレッジを抱えた大口保有者は確認していないとした。記事執筆時点で、BTCは63,345ドルで取引されていた。