ゾディア・カストディ、EUでのステーブルコイン保管・送金でルクセンブルク認可を取得

CSSFの承認により同社のMiCA認可に新たな許可が加わり、決済、流動性、財務業務でステーブルコインの役割が拡大する中、機関投資家向けサービスを拡充する。

要約

ゾディア・カストディは、ルクセンブルクの金融規制当局Commission de Surveillance du Secteur Financier(CSSF)から決済機関ライセンスを取得し、Electronic Money Tokens(ステーブルコイン)に関する規制下のカストディおよび送金サービスを欧州連合全域で提供できるようになった。 同社によると、この承認は既存のMiCA(EUの暗号資産規制枠組み)ライセンスを基盤とするもので、決済、流動性、財務業務においてステーブルコインの重要性が高まる中、機関投資家向けデジタル資産サービスを拡大する。 ゾディア・カストディは、2つのライセンスを組み合わせることで、分断された事業者に起因する構造的障壁とカウンターパーティーリスクを低減できるとし、Electronic Money Tokensの保管と移転能力はデジタル資産インフラ事業者にとって基本要件になるとの見方を示した。 2020年設立の同社は機関投資家向けプラットフォームで、Standard Chartered、Northern Trust、SBI Holdings、Emirates NBD、National Australia Bankなどが株主に名を連ねる。 今回のルクセンブルクでの認可により、同社がすでに保有する英国、UAE、香港、シンガポール、オーストラリアでの許認可に加わった。 今回の動きに先立ち、Bloombergは4月、Standard Charteredがゾディア・カストディの買収を検討していると報じていた。さらに5月18日には、同行が法的拘束力のない買収提案が受け入れられたと明らかにし、ゾディアの規制下にあるカストディ業務はStandard Charteredのデジタル資産カストディ事業に統合される予定だとした。

用語解説
  • MiCA: EUの暗号資産規制枠組み
  • Electronic Money Tokens: EU規則で認められたステーブルコイン
  • custody: 顧客に代わって資産を保管すること