米上場の光モジュール株が急落、SemiAnalysisがAIデータセンター遅延を指摘

売りはAIデータセンター技術の導入遅延に関するリポートを受けたものだが、一部市場関係者は当該リポートについて、内容が古く長期的リスクを誇張していると指摘した。

要約

米上場の光モジュール株は6月10日、SemiAnalysisのリポートが、AIデータセンター向けのNVIDIAネイティブ800VDCアーキテクチャ出荷とCPO(コパッケージド・オプティクス)の量産出荷がいずれも大幅に遅れていると指摘したことを受けて急落した。BlockBeatsが引用したBitgetの市場データによると、MRVLは13.3%安、AAOIは16.4%安、NOKは8.5%安、LITEは11.77%安、COHRは15.2%安だった。BlockBeatsは、このリポートが米AI関連株全体の広範な下落要因の一つと受け止められたと伝えた。Serenity、KawzInvests、Herman Jinを含む一部の論者はこの見方に反論し、当該リポートは古く扇動的だと批判する一方、フォトニクス需要とCPO採用は引き続き中長期の成長要因であると主張した。この一件は、AIインフラの導入時期に対する投資家の敏感さを浮き彫りにしており、電力アーキテクチャや光インターコネクト展開の遅れが、データセンター新設の恩恵を受ける供給企業に速やかに影響し得ることを示している。

用語解説
  • CPO: コパッケージド・オプティクス。データ伝送効率を高めるため、光学部品をチップの近くに配置する設計。
  • 800VDC architecture: データセンターインフラで用いられる800ボルト直流電力システムの設計。
  • photonics: 光を用いてデータや信号を伝送する技術で、高速ネットワーク機器で用いられることが多い。