
イランへの数十億ドル放出との報道は、地域紛争が関係を再構築する中で、湾岸諸国における経済外交の表れと受け止められており、緊張緩和につながる可能性がある。
アラブ首長国連邦(UAE)がイランに数十億ドルを放出することで合意したとの報道は、地域紛争が同盟関係を組み替える中、湾岸地域で経済外交への広範な転換の一環として捉えられつつある。ロイターは6月13日、関係筋の話として、UAEがイランに100億ドルを放出することで合意し、すでに30億ドル超が引き渡されたと報じた。一方、別の関係者は総額を200億ドルとした。この取り決めは、数週間にわたる攻撃の後、イランがUAEへのミサイルおよびドローン攻撃を停止することと結び付けられていたとされ、最後の直接攻撃は5月4日だった。また、米国とイランの対立終結に向けた協議と並行して進められているとも伝えられた。資金の出所はなお不明で、米当局はこれまで海外で保有されているイラン資産の凍結解除説を否定していた。仮に今回の動きが、金融チャネルを通じて対立を和らげようとする地域全体の広範な動きを反映しているなら、外交やエネルギー市場に影響を及ぼす可能性がある。