OpenAI、730億ドルのプレマネー評価で従業員向けTOBを計画

OpenAIの非公開IPO申請は、監査済みの2025年業績が巨額支出と急速な増収を示す一方、旧法的構造に関連する大規模な非現金会計費用で膨らんだ損失も明らかにしたタイミングで行われた。

要約

OpenAIは米証券取引委員会(SEC)にIPO関連書類を秘密裏に提出し、730億ドルのプレマネー評価で新たな従業員向けTOBの準備を進めている。新たな報告書で引用された監査済みの2025年業績によると、ChatGPTの運営元である同社は340億ドルを支出し、売上高は約130億ドル、計上損失は390億ドルだった。この損失の大半は、旧来の法的構造に関連する約300億ドルの非現金会計費用によるものである。2025年12月時点の月間売上高は約20億ドルに達し、2024年末の四半期約10億ドルから急増した。同社は一部の周辺プロジェクトを削減する一方、ChatGPTと企業向けAI製品に資源を集中しているが、上場の可能性を前に、法的紛争や安全性に関する訴訟、Anthropicとの競争が重圧となっている。The Informationは以前、OpenAIとAnthropicが過去5年間で従業員と初期投資家に対し、合計約140億ドルの流動性機会を提供したと推計しており、公開市場に近づく主要AI企業を巡る巨額の資本需要と評価額変動の可能性を浮き彫りにしていた。

用語解説
  • 従業員向けTOB: 企業が主導し、非上場のまま従業員が保有株を売却できるようにする制度。
  • プレマネー評価: 新たな投資資金が加わる前の企業価値評価。
  • 転換持分: OpenAIの旧来の組織構造の下で負債として扱われ、企業評価額の上昇に応じて再評価が必要だった投資家の持分。