FT: トランプ政権、イラン向け3000億ドル基金を検討 トランプ大統領は米納税者負担を否定

FT: トランプ政権、イラン向け3000億ドル基金を検討 トランプ大統領は米納税者負担を否定

トランプ大統領は、イランとの合意が48時間以内に署名される可能性があると述べた一方、この覚書は予備的なものだと位置づけ、米国が資金を拠出する3000億ドル規模の枠組みの存在を否定した。制裁緩和は直ちには実施されないとし、ミサイル問題は引き続き協議対象であることを示唆した。

ファクトチェック
ロイターは、米国とイランの枠組みに、最終合意の署名後にのみ稼働する民間資金による3000億ドルの投資基金が含まれ、政府資金は一切関与しないことを確認している。別件として、独立した2つの情報源(Iran InternationalとYnetnews)は、トランプ大統領が3億ドルの支払い請求を民主党に帰したフェイクニュースとして退けたことを確認している。タイトルにある2つの別個の主張はいずれも裏付けられている。
要約

英フィナンシャル・タイムズ、ロイター、ブルームバーグは、停戦とあわせてイラン向けに少なくとも3000億ドルの資金供与または投資、資産凍結解除の可能性、最終合意に向けた協議を含む米・イラン間の草案条件を報じた。ただ、主要条件、資金源、実施時期を巡ってはなお見解が分かれている。ロイターは、提案された3000億ドルの枠組みについて、民間資金で賄われ、政府資金は使わず、最終合意の署名後に初めて始動すると報道した。一方、ブルームバーグは、6月19日にスイスでの署名を目指す草案を報じ、イラン産原油、石油化学製品、関連サービスに対する適用除外、資産凍結解除に向けた措置、60日以内の最終合意交渉を盛り込んだと伝えた。その後、イランはブルームバーグが公表した覚書文書を否定し、報じられた文書にはイラン資産240億ドルの解放も含まれていなかった。ドナルド・トランプ米大統領は、この覚書は最終合意ではなく、48時間以内に署名される可能性はあるものの、以前取り沙汰された金曜の署名が実現するかは確信が持てないと述べた。また、米納税者や米政府が3000億ドル規模の投資ビークルに資金を拠出すること、あるいはイランに「1セントたりとも」投資することを否定した。制裁緩和は直ちには行われず、「それは我々の金ではなく、彼らの金だ」として凍結されたイラン資金は返還し得るとも述べた。さらに、米軍は湾岸地域にとどまるとしつつ、弾道ミサイル制限はなお協議中であることを示した。

用語解説
  • 了解覚書: 当事者間の相互の意思や想定条件を示す予備的な文書。
  • 制裁適用除外: 制裁規則がある中でも、本来制限される取引やサービスを認める公式な免除措置。
  • 凍結された政府資産: 制裁や法的制約によって利用が阻まれている国家保有資金。