
6月17日の陸家嘴フォーラムで、中国人民銀行の王信氏はステーブルコインの精査強化を訴えた。一方で、中国はデジタル人民元の越境インフラを拡充し、mBridgeの処理額が690億ドル超に達したと報じられた。
中国は、ステーブルコインへの監視を強める姿勢を示しつつ、越境デジタル人民元インフラを2つの路線で前進させている。6月17日の陸家嘴フォーラムで、中国人民銀行研究局長の王信氏は、国際決済システムはより安全で、中立的かつ効率的であり、中央銀行と小売決済のネットワーク間で相互接続性を高めるべきだと述べた。また当局は、新たな決済手段を慎重に模索する一方、ステーブルコインが国際通貨システムと越境決済に及ぼす影響を綿密に監視すべきだとした。数時間後には、26の金融機関がe-CNY Center International Co.の運営するブロックチェーン基盤の越境プラットフォームCBETSの初の直接参加者となる契約に署名した。これとは別に、アジアと中東の中央銀行が支援する複数CBDC(中央銀行デジタル通貨)決済ネットワークmBridgeは、取引処理額が690億ドル超に達し、商用展開が近いと報じられた。両構想は、従来のコルレス銀行網やSWIFTに比べて、より高速かつ低コストの代替手段として位置付けられている。一方で北京は、無許可の人民元連動型ステーブルコインの規制を続けるとともに、国家主導のデジタル通貨基盤の拡大を進めている。