
バイナンスは6月30日までにギリシャ当局へ追加情報を提出する方針で、MiCA免許取得のつまずきが現実味を帯びる中、7月以降のEU域内での事業継続能力が脅かされる可能性がある。
欧州連合(EU)のMiCA制度の下で認可獲得を目指すバイナンスの取り組みは、無免許の仮想通貨企業に対する同域の7月の期限を前に圧力にさらされている。ロイターは6月16日、ギリシャの資本市場委員会(HCMC)が、仮想通貨資産サービスプロバイダー(CASP)免許を巡るバイナンスの申請を却下する見通しだと報じた。これにより、同取引所が手続きの重要段階を通過したとするこれまでの見方は覆った。 バイナンスの最高経営責任者(CEO)は、同社が6月30日までに追加情報を提出すると述べた。結果が重要なのは、MiCAがEU向けにサービスを提供する仮想通貨企業に免許取得を義務付けており、ギリシャでの却下が7月以降の域内事業継続を複雑にしかねないためである。HCMCは守秘義務規則を理由に公にはコメントしていない。一方、バイナンスはこれまで、申請が却下されるとの正式な示唆は受けておらず、過去18カ月にわたり当局と建設的に協議してきたとしている。 EU全域ではすでに50社超の仮想通貨企業がMiCA免許を取得しており、競合にはクラーケン、KuCoin、コインベース、OKXが含まれる。こうした中、バイナンスのギリシャでの申請は、業界最大級の取引所の1つが新制度にどう対応するかを占う重要事例として注目を集めている。