JustLend DAO、分離型融資を備えたSupply and Borrow Market V2を開始

6月17日のアップグレードにより、JustLendは共有プール型から分離型担保市場へ移行し、伝播リスクの抑制と資本効率の向上を狙う適応型金利カーブを導入した。

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要約

JustLend DAO(自立分散型組織)は6月17日、Supply and Borrow Market V2を開始し、TRON基盤の融資プロトコルを共有プールから分離型担保構造へ移行させるとともに、従来のジャンプレートモデルを適応型金利カーブに置き換えた。新設計では、預金者はUSDTなどの資産を共有保管庫に預け入れ、そこから流動性が個別の借入市場へ振り向けられる。各借入市場は独自の担保とリスク設定を持つため、1つの市場で担保の不具合が生じても、その市場内でのみ清算が発生し、プロトコル全体に損失が波及しにくい設計である。今回のアップグレードでは、Liquidation Loan to Value Ratio(LLTV)を含む市場別のリスクパラメーターも導入された。一方で、プロトコルのチェーンリンク価格オラクルシステムと、JUSTトークン保有者が監督するJustLend Improvement Proposalsを通じたガバナンスは維持される。今回の再設計は、Euler V2や一部ではアーベのisolation modeに見られるような分離型市場構造へのDeFi(分散型金融)融資の広範な移行を反映したものであり、プロトコル各社はシステミックリスクの低減と預託資本の効率的な運用を目指している。

用語解説
  • 適応型金利カーブ: 市場の利用率に応じて借入コストを調整する金利モデル。
  • 分離型担保: 各借入市場が個別の担保とリスク設定を持ち、損失の波及を抑える市場構造。
  • LLTV: Liquidation Loan to Value Ratioの略で、担保をいつ清算できるかを判断する市場固有の閾値。