マルタ当局、MiCA導入後の意見集約へDeFi白書を公表

マルタ当局、MiCA導入後の意見集約へDeFi白書を公表

MFSAは6月12日付の協議文書で、DAO(自立分散型組織)ガバナンス、ソフトウエアベースのモデル、アカウント抽象化、Guardian Agentsを検証し、DeFi(分散型金融)をMiCAと並行してどう位置付けるべきかについて意見を募っている。

要約

マルタの金融規制当局は分散型金融を巡る議論を開始し、DeFi(分散型金融)のガバナンス、説明責任、リスク管理が既存および進化する欧州規制の枠組みにどう適合し得るかを検討する中で、利害関係者からの意見を求めている。マルタ金融サービス機構(MFSA)の「分散型金融に関するディスカッションペーパー」は参照番号03-2026として6月12日に公表され、2026年7月10日まで意見募集を受け付ける。文書では、DAO(自立分散型組織)、ソフトウエアベースの組織モデル、分離セル構造、アカウント抽象化、そしてプロトコルレベルのリスク管理におけるGuardian Agentsの潜在的役割を取り上げている。また、自動化システムと人間によるガバナンスが重なる場合にDeFi(分散型金融)をどう捉えるべきか、そうしたモデルが欧州連合の仮想通貨規制枠組みであるMiCAとどう相互作用し得るかも検討している。今回の協議は最終的な規則集ではなく、分散型システムにおけるガバナンス、責任、利用者保護、業務リスク、市場の健全性に対する規制当局の関心の高まりを示す政策的検討である。

用語解説
  • DeFi(分散型金融): ブロックチェーンネットワーク上に構築された分散型金融サービス。
  • MiCA: 暗号資産および関連サービスを規制する欧州連合の枠組み。
  • account abstraction: ブロックチェーンの取引や権限管理を簡素化するウォレット設計。