
この調査では、制作者が偽の賭けや利益を描くために酷似サイトを使用していたとされ、米国の視聴者を狙ったキャンペーンがPolymarketのマーケティングと規制対応への監視を強めたとしている。
Polymarketが、実際には行われていない賭けや利益を示す動画をソーシャルメディア制作者に有償で投稿させており、一部の動画は同社プラットフォームによく似せたダミーサイト上で撮影されていたと、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。同紙は2025年12月から5月中旬までに10人の制作者が投稿した1,105本の動画を調査し、その約70%に賭けが映っていたが、いずれも実際の賭けではなく、模擬賭けの総額は約190万ドルに上ったとしている。118本の動画では、実際には16万6000ドル超の損失となるはずの賭けについて、制作者が計約90万ドルの架空の利益を祝っていた。 報道によると、制作者には月額約2000〜3000ドルが支払われ、この取り決めを開示しないよう指示されていた。また、マーケティング受託会社のViralityが切り抜き投稿者のネットワークを管理し、視聴者の少なくとも60%が米国在住の場合にのみ報酬を支払っていたという。これにより、TikTok、YouTube、Instagramで動画の再生回数は1億4000万回超に達した。Polymarketは、2022年に米商品先物取引委員会(CFTC)と和解して以来、主力の予測市場プラットフォームを米国人に提供することを禁じられているが、米国の利用者はVPNを通じてサイトにアクセスできる。 今回の調査結果は、Polymarketがより幅広い主流層からの受容を目指し、2022年の和解の影響を覆そうとするとともに、未上場企業のバリュエーションやIPOに連動する市場へ拡大を進める中で明らかになった。また、Politicoが6月5日、最高マーケティング責任者のマシュー・モダバー氏が、X上でPolymarketのオッズを宣伝する制作者に対し、広告表示を付けないまま個人のペイパル(PayPal)口座から報酬を支払っていたと報じたことに続き、同社の宣伝手法への監視を一段と強める内容となっている。Polymarketは同紙に対し、正確で公正かつ透明性のある市場維持に取り組んでおり、宣伝コンテンツについて包括的な監査を実施する予定だと述べた。