
規制当局がDeFi(分散型金融)や海外プラットフォームへの監視を強めるなか、FIUはFATF加盟国に対し、仮想通貨送金の確認に関する最低基準額の撤廃と、取引の両当事者への義務拡大を求めた。
韓国の金融情報分析院(FIU)は金融活動作業部会(FATF)に対し、国境をまたぐ仮想通貨規制の抜け穴が規制裁定を可能にしていると指摘し、現行の100万ウォンの基準額未満にもトラベル・ルールの要件を拡大するよう提案した。この提案では、送信側と受信側の双方の暗号資産サービスプロバイダーに対し、送信者・受信者情報の共有義務を課すほか、海外拠点や未登録のプラットフォームへの対処強化も盛り込んだ。 この提起はパリで開かれたFATF全体会合で行われ、加盟国は分散型金融に関するリスクの新たな報告書を承認するとともに、暗号資産を対象とする世界的なマネーロンダリング対策基準である勧告15の実施を巡る議論を継続した。韓国の動きは、8月に予定する国内ルール改正とも足並みをそろえており、トラベル・ルールの基準額は100万ウォン(約730ドル)から全取引へと引き下げられる予定である。 FIUはこれに先立ち、海外向け暗号資産移転のうち1000万ウォン超について疑わしい取引の届出を義務付ける案を示していたが、DAXAに代表される交換業者の反発を受け、固定額基準の要件を撤回し、リスクベースのアプローチへと方針転換した。