欧州株は方向感乏しい、ラインメタルが独軍艦計画報道で急落

欧州株は方向感乏しい、ラインメタルが独軍艦計画報道で急落

ドイツがF126フリゲート艦6隻の計画を撤回するとの報道を受け、ラインメタルは一時17.5%下落し、1989年10月以来の大幅安となる可能性が出ている。

ファクトチェック
この主張のあらゆる要素は、複数の信頼できる情報源によって裏付けられている。CNBCとWSJは、ドイツが主力フリゲート計画を小型フリゲートに切り替えて廃止する可能性があるとの報道を受け、ラインメタル株が急落したと確認している。WSJは、代替の軍艦計画を受けて競合のTKMSが約10%上昇したと明確に報じている。WSJとロイターは、プロロジスがセグロに対して166億ドルの買収提案を行ったことを開示し、セグロがこれを拒否した結果、英国の不動産株が上昇したと確認している。Global Banking & Financeの市場総括は、欧州株が総じて方向感を欠く中、STOXX 600の下落を航空宇宙・防衛セクターが主導したと伝えている。見出しでは「TKMSの小型フリゲート」とされる一方、CNBCはMEKO A-200フリゲートと表現しているというわずかな文脈上の差異はあるが、TKMSがMEKO系列と結び付いているため、正確性に重大な影響はない。
要約

欧州株は総じて横ばい圏で推移したが、独防衛大手ラインメタルには強い売り圧力がかかった。投資家が、ドイツ政府がF126フリゲート艦6隻の建造計画を撤回するとの報道に反応したためである。この案件は同社の受注残の中でも最大級の一つである。株価は欧州午後取引で一時17.5%下落し、1989年10月16日以来の最大の下落率となる勢いとなった。終値まで下げ幅が維持されれば、時価総額から93億6000万ユーロが消失する可能性がある。これに先立つ報道では、ドイツが第二次世界大戦後で最大の軍艦建造計画を断念し、代わりに競合TKMSからより小型のフリゲート艦8隻を購入する可能性があるとされていた。防衛以外では、米プロロジスがセグロに対する166億ドルの買収提案を公表したことを受けて不動産株が上昇したほか、投資家は米国とイランの交渉、1バレル76ドル近辺の原油相場、欧州中央銀行とイングランド銀行の金利見通しも注視した。

用語解説
  • フリゲート艦: 護衛や哨戒などの海軍任務に用いられる中型の軍艦。
  • ベーシスポイント: 1パーセントポイントの100分の1。
  • 不動産投資信託: 収益を生む不動産を保有または融資し、通常は利益の大部分を分配する企業。