供給混乱への懸念が後退し、北海ブレント原油と米原油は大きく下落した。ブレントの8月限先物は水曜日に1.7%安の1バレル=75.79ドルとなり、その後の報道では、戦争前の清算値72.48ドルを下回る72.06ドルまで低下した。WTIは71.92〜71.98ドル前後で取引または引けた。今回の反落は、ホルムズ海峡の再開通と通航正常化、さらに報道で伝えられた米・イラン協議や合意を受け、紛争に伴うリスクプレミアムが市場から剥落したことが背景である。ブレントの期近スプレッドは2月以来初めてコンタンゴに転じ、供給が比較的潤沢になるとの見方を示した。アナリストは、クッシングの1900万バレルを含め在庫が依然として薄いことから、今回の下落はもろい可能性があると指摘し、みずほは原油価格が今後数週間で80ドル台に戻る可能性があるとした。エネルギー価格の下落でインフレ懸念が和らいだことを受け、米連邦準備制度が重視する5月のPCEインフレ指標の発表を前に、米国債利回りも低下した。