ユーロ圏のインフレ期待の急低下が物価圧力の鈍化を示す材料に加わり、欧州中央銀行の政策見通しや債券利回り、対ドルでのユーロの位置付けに影響を及ぼす可能性がある。
原油価格の下落でユーロ圏のインフレ圧力が和らぎ、さらに欧州中央銀行の調査でインフレ期待が大幅に低下したことから、より緩和的な政策スタンスを正当化する材料が強まったため、ユーロは1年ぶりの安値を付けた。エネルギーコストの低下は総合インフレを抑える可能性があり、インフレ期待の弱まりは欧州中央銀行が引き締め姿勢を維持する必要性を低下させる可能性がある。この組み合わせは、投資家が域内の金融政策と資産価格の見直しを進める中で、債券利回りを押し下げ、対ドルでのユーロの強さにも影響し得る。