Risen Energy、Intersolar Europeで住宅用・C&I・大規模発電向け製品を披露

同社はメッセ・ミュンヘンのブースで「Full-Stack Risen」戦略を訴求し、蓄電システム、ハイブリッドインバーター、太陽光モジュール、航空宇宙向け技術を紹介した。

要約

Risen Energyはミュンヘンで開催されたIntersolar Europeで、住宅用、商業・産業用、大規模発電向け市場を対象とする幅広い製品ラインアップを披露したと発表した。同社は、欧州で変化するエネルギー需要への対応として「Full-Stack Risen」戦略を打ち出し、太陽光発電、エネルギー貯蔵、システム制御にまたがる製品群を中核に据えた。 住宅向けでは、Noor Series Stackable All-in-One ESS(エネルギー貯蔵システム)、Hifz Series Stackable Battery Pack、Velta Series Hybrid Inverterを紹介した。Noor Seriesは、PV(太陽光発電)充電、蓄電、制御を統合し、10–25kWhの容量とミリ秒レベルのUPS(バックアップ電源切り替え)機能を備えるとした。Hifz Seriesは、IP65準拠のモジュール式システムで、5–20kWhの容量とプラグアンドプレイ接続に対応すると説明した。また、Risen Cloudプラットフォームにより、地域の料金体系に基づいて充放電を自動化するとした。 企業向けでは、iCon Series C&I(商業・産業用)Liquid-Cooled ESSをコンパクトな蓄電ソリューションとして訴求した。同システムは1.6平方メートルの設置面積で、利用率を25%高めるという。さらに、自社開発の4Sシステム、9層保護、パックレベル監視、多層防火、AIベースの診断機能を備え、リアルタイムの状態追跡が可能だとした。 大規模発電分野では、740Wp超の定格出力、90%±5%の両面発電率、-0.24%/°Cの温度係数を備えるHyper-ion Pro Modulesを披露した。30年保証が付き、90%超の出力維持率を確保するとした。また、低軌道向けに設計されたRisen Flex Nova(pHJT)も紹介し、70μmの超薄型ウエハーを用いることで、放射線耐性を維持しつつ衛星打ち上げ重量を削減すると説明した。蓄電分野では、容量836kWhのeFlexと6.26MWhのeTron 3.0 Proも展示し、eTron 3.0 Proは99.3%のSiC PCS(炭化ケイ素電力変換システム)効率を達成し、-30°Cから55°Cまでの温度環境で稼働するとした。 同社は、業界が規模主導の成長から価値主導のイノベーションへ移行しているとし、今後もフルスタック技術を通じて世界のエネルギーシステムの高度化を進める方針を示した。

用語解説
  • ESS: 電力を貯蔵するエネルギー貯蔵システム
  • bifaciality: 太陽光パネルが両面で発電できる能力
  • SiC PCS: より高効率を実現する炭化ケイ素ベースの電力変換システム