同スタートアップは、AIエージェントには従来の順位付けされたリンクではなく、機械がそのまま扱えるウェブ検索・取得が必要だとし、調達資金を製品開発、人材採用、エンタープライズ営業に充てる計画である。
Seltzは、AIエージェントやチャットボット向けに設計された検索エンジンの構築を目指し、1250万ドルのシード資金を調達したと明らかにした。対象は人間のウェブ利用者ではない。ラウンドはSpeedinvestとB Capitalが主導し、Italian Founders Fund、United Ventures、Bain & Companyのベンチャー部門であるFuture Back Venturesも参加した。 創業者兼CEOのAntonio Mallia氏は、従来の検索は短いキーワード中心のクエリとクリックを促すスニペット向けに作られている一方、AIシステムはより長く精緻な要求を発し、直接利用・引用できる形式の情報を必要とすると述べた。Fortuneに対し、有用な情報はしばしばページ本文にあり、表や画像、LLM(大規模言語モデル)やエージェントに関連するその他の形式も含まれると語った。 ニューヨーク大学でのコンピューターサイエンスの博士課程、Amazonの汎用人工知能チームでの業務、Pineconeでのリサーチサイエンティスト職を経たMallia氏は、現在の変化をトランスフォーマーモデルが牽引する新たな検索の転換点と位置付けた。Seltzの差別化要因として、サードパーティーの検索APIに依存せず、ウェブクローラー、インデックス、取得モデル、ランキングを含む検索スタック全体を自社で保有している点を挙げた。 こうした売り込みは、他のAI検索企業がより大きな資金を調達したり、イグジットを進めたりしている競争市場で展開されている。Seltzによれば、同社システムは1日当たり数億ページをクロールし、200ミリ秒未満で結果を返す。さらに、Mallia氏が「コンテキストエンジニアリング」と呼ぶ手法を通じて、パッセージを採点し、AIエージェントが必要とする正確な表、テキスト、画像を抽出するという。新たな資金は、検索スタックのさらなる開発、人材採用、エンタープライズ営業の本格化に充てるとしている。