
クラーケンが育成したL2であるInkは、オプティミズムに本番運用を委ね、自らはエコシステム拡大に注力する。ロードマップには、2026年末までに100ミリ秒のブロックタイムと1日でのイーサリアム出金を実現する目標が含まれる。
クラーケンが育成したイーサリアムL2(スケーリングネットワーク)のInkは、OP Enterprise Fully Managedに連動する複数年契約の下で、本番インフラ運用をオプティミズムに移管する。これによりInk Foundationはエコシステム拡大と新たな金融商品に注力し、オプティミズムが日々のネットワーク運営を担うことになる。 両社はこの取り決めについて、主要L2が専業プロバイダーにインフラ管理を委託する初期の事例の一つだと説明した。2024年12月にローンチしたInkは、メインネット稼働後最初の24時間で100万件超のトランザクションを処理し、現在は同ネットワーク上のアプリケーションが年間売上高で4,000万ドル近くを生み出しているとした。 Inkはまた、オンチェーン金融商品を構築する機関投資家や取引所向けに提供するオプティミズムのOP Enterpriseにおいて、設計パートナーも務める。ロードマップには、プログラム可能なブロック構築、イーサリアムへの1日出金、シーケンサー層のコンプライアンス用ツール(トランザクション順序付けに組み込まれた制御機能)が盛り込まれているほか、2026年末までに保証スループット毎秒400メガガス、ブロックタイム最短100ミリ秒を目標に掲げる。 オプティミズムのCEOであるJing Wang氏は、機関投資家がプログラム可能な金融インフラを必要とする場面が増えている一方で、それを運用する専門性を必ずしも備えているわけではないと述べた。Ink Foundationの戦略責任者Zach Le氏は、本番環境でブロックチェーンを運用することは「特有の運用上の課題」だと語った。この動きは、BitpandaのVision Chainが今年前半にOP Enterprise Fully Managed上で立ち上げられた最初のネットワークになったことに続くものである。また、The Blockのデータダッシュボードによると、主要なオプティミスティック・ロールアップ(トランザクションを束ねるL2ネットワーク)全体の活動は2025年の高水準から後退しており、アクティブアドレス数は1年前の約300万から直近数週間では60万未満に減少している。