
ビットコインは2024年10月10日以来の安値となる5万9023.98ドルまで下落し、ハイテク株安、ETFからの資金流出、仮想通貨市場全体の不振が重なって下押し圧力が強まった。
ビットコインは水曜日に5万9023.98ドルまで下げた後、4%超安の5万9548.19ドルとなった。2024年10月10日以来の安値であり、年初来で6万ドルを下回ったのは3回目である。下落の背景には、ハイテク株の調整が仮想通貨を巡る厳しい投資環境に拍車をかけたことに加え、根強いインフレ懸念、デジタル資産全般のセンチメント悪化、ビットコイン上場投資信託からの継続的な資金流出がある。ビットコインETFからは今週これまでに1億8200万ドルが流出しており、純流出は7週連続となる見通しで、運用資産残高は昨年末の約1130億ドルから775億ドルへ減少した。業界全体では、仮想通貨に追い風となり得る市場構造法案「CLARITY Act」にも注目が集まっている。同法案は、議会の夏季休会前に重要な立法上の関門を突破するまで約5週間しかなく、間に合わなければ秋まで先送りされる可能性が高い。OranjeBTCのサム・キャラハン氏は、機関投資家層の拡大が価格変動を抑えたため、今回の下落局面は過去の仮想通貨冬の時期よりも穏やかだと述べた。