米原油在庫の取り崩しが市場予想を上回ったにもかかわらず、ホルムズ海峡の航行を巡る懸念の後退や世界的な供給拡大観測が相場の重しとなり、原油先物は下落した。
6月19日までの週の米商業用原油在庫は、戦略石油備蓄を除いて610万バレル減の4億1210万バレルとなり、9週連続の減少を記録した。減少幅はアナリスト予想の410万バレルを上回った。それでも、ホルムズ海峡を船舶が再び通航し始めたことで当面の供給不安が和らぎ、原油先物は下落した。WTIは3.8%安、中心限月のブレントは3.5%安となった。米エネルギー情報局(EIA)は、ガソリンと留出燃料の在庫増加も報告した。TradeStationのデービッド・ラッセル氏は、足元では在庫取り崩しと市場の混乱により短期見通しは読みづらい一方、OPECの増産とベネズエラの市場復帰を背景に、中長期の地合いはより弱気だと指摘した。