
スタートアップが機関投資家向けおよびAI特化型のオンチェーンデータ基盤を拡大する中、資金調達はフランクリン・テンプルトンとPolychain Capitalが共同主導した。
機関投資家とAIエージェント向けのブロックチェーンデータ基盤を構築する米スタートアップCambrianが、フランクリン・テンプルトンとPolychain Capitalが共同主導するシードラウンドで600万ドルを調達した。これによりCambrianの累計調達額は1190万ドルとなった。昨年にはa16z Crypto Startup Accelerator(CSX)が主導する590万ドルのプレシードラウンドを実施していた。創業者兼CEOのSam Green氏によると、今回の調達はトークンワラント付きSAFE(将来株式取得簡易契約)として組成され、フランクリン・テンプルトンとPolychainは取締役会オブザーバーの席を得た。 2024年創業のCambrianは、利回り、リスク、貸出金利、取引活動、流動性ポジション、市場センチメントを含むリアルタイムおよび過去のブロックチェーンデータを提供するAPIを展開している。同社はこの製品を、オンチェーンで資本配分を行ううえで信頼性の高いデータを必要とする機関投資家やAIエージェント向けの検証可能なオラクルネットワークへ拡張する計画である。価格フィードを主軸とする多くの仮想通貨オラクルネットワークとは異なり、Cambrianは貸出プロトコルのデータ、分散型取引所の流動性、ソーシャルセンチメント、開発者活動、過去の市場情報を単一のプラットフォームに統合しているとしている。 Green氏によると、同プラットフォームは現在もクローズドベータ段階にあり、TrueNorthが取引データの設計パートナーとして本番環境で利用している。Cambrianは現時点でBaseとソラナを本番環境でサポートしており、次にEthereumメインネットを追加し、その後さらに複数のブロックチェーンへ対応を広げる計画である。また同社は、a16z cryptoの研究者と連携してオラクルネットワークのアルファ版をすでに完成させており、今後数カ月でブロックチェーンおよびDeFi(分散型金融)のパートナーとの統合を進める見通しだと述べた。Cambrianは今回の資金を、対応するブロックチェーンとプロトコルの拡大、およびオラクルネットワーク開発の加速に充てる方針である。