李強首相が夏季ダボスで「中国機会2.0」を提唱、対外開放拡大を訴え

李強首相は、イノベーション主導の成長と市場アクセスの拡大が世界的な機会を生み出すと述べ、中国が15項目の外資誘致計画を打ち出し、貿易と対内直接投資の実績を強調した。

要約

中国の李強首相は、大連で開幕した第17回夏季ダボス会議(ニュー・チャンピオン年次総会)で、「中国機会2.0」は世界の企業に対し、イノベーション主導の支援と魅力的な投資機会を提供すると訴え、自らが「中国ショック2.0」と呼ぶ見方に反論した。李氏は、2026〜2030年を対象とする第15次五カ年計画の始動期にある中国経済について、安定、革新、活力、そして世界との一層深い統合を示していると述べ、イノベーション主導の発展が中国の長期的な強靱性と安定成長の中核であると位置付けた。また、世界の不確実性が高まる中で、中国経済の安定は「安全な港」として機能してきたと語った。 記事は、中国がこのメッセージと並行して対外開放をさらに進めていると伝えている。63カ国へのゼロ関税措置、輸入額が17年連続で世界2位であること、今年1〜5月の輸入が前年同期比20.5%増と輸出の伸びを上回ったことを挙げている。加えて、試験的自由貿易区、海南自由貿易港、教育・金融・医療分野での市場開放拡大に加え、今週公表された外資安定化・質向上に向けた15項目の行動計画にも言及している。記事が引用した商務省の統計によれば、中国の外資系企業数は2025年末時点で53万3000社に達し、2020年末比で年平均4.5%増加した。一方、対内直接投資残高(累積投資総額)は4兆ドル近くに達し、同じ5年間の年平均成長率は3.6%だった。 「大規模なイノベーション」をテーマとする3日間の夏季ダボスには、90超の国・地域から1700人超が参加している。ボストン・コンサルティング・グループの中国マネージングパートナーである呉淳氏は、中国市場は「代替不可能」だと述べ、多国籍企業は中国の消費基盤、変化する産業需要、新技術や新製品の受容意欲から勢いを得ていると指摘した。李氏は最後に、中国の発展が生み出す機会を世界の企業が捉えるよう呼びかけた。

用語解説
  • 対内直接投資残高: 外国からの投資の累積総額
  • 自由貿易区: 貿易・投資ルールがより緩やかな地域
  • 第15次五カ年計画: 中国の2026〜2030年の国家発展青写真