
5月のPCEとコアPCEはいずれも加速した一方、米連邦準備制度当局者のニール・カシュカリ氏はサービスインフレの根強さに警戒感を示し、ホワイトハウスの顧問らは米連邦準備制度が金利据え置きを決めた後も忍耐強い姿勢を示した。
米国の5月PCEインフレ率は前年同月比4.1%と、4月の3.8%から上昇し、2023年4月以来の高い伸びとなった。コアPCEも3.3%から3.4%に上昇した。米連邦準備制度のケビン・ウォーシュ議長と米連邦準備制度が金利を据え置き、長く続いた利下げ方向へのバイアスを取り下げた後も、今回のデータは金融政策への注目を維持させた。トランプ大統領は引き続き公の場で利下げを求めているが、ピーター・ナバロ氏、スコット・ベッセント氏、ケビン・ハセット氏を含むホワイトハウス顧問らは直近では即時利下げの要求を控えている。これはデータの見方が変化したというより、ウォーシュ氏に対するトランプ大統領の信頼が米連邦準備制度を巡る政治力学を変えたためだとしている。米連邦準備制度当局者のニール・カシュカリ氏は、特にサービス分野のインフレを懸念していると述べ、中東情勢だけでなく、物価圧力が広範かつ持続的であるとの懸念を強めた。米連邦準備制度の見通しでは政策当局者のほぼ半数が年内の利上げを予想し、金曜午前のCME (Chicago Mercantile Exchange)のFedWatchでは年末までの利上げ確率が79%と織り込まれ、利下げは見込まれていなかった。