
同社はIntersolar Europe 2026で、スペイン、ベネルクス地域への展開拡大とチェコの320 MWhプロジェクトとともに、商業用、系統用、ソフトウエアプラットフォームを強調した。
AlphaESSは、同地域で10年以上にわたり現地化を進めてきた実績を踏まえ、欧州戦略を蓄電ハードウエア中心からソフトウエア、接続性、エコシステムモデルへと深化させていると明らかにした。ミュンヘンで開催されたIntersolar Europe 2026で、同社は商業・産業向けのSTORION-LC-TB150システム、系統用プロジェクト向けのAster 6260プラットフォーム、さらに蓄電池システム、パートナー、エネルギー市場をつなぐAlphaConnectプラットフォームを披露した。 同社はこの転換について、電力料金の上昇、送電網負荷の増大、料金体系の複雑化によって需要構造が変化する中、欧州で単独の蓄電池設置から統合型エネルギー資産への移行が進んでいることへの対応だと位置付けた。AlphaESSは、現地市場の知見、製品力、デジタル統合を組み合わせることで、太陽光の自家消費、系統の柔軟性、エネルギー利用の最適化を高める方針であるとした。 商業・産業用途向けでは、AlphaESSは液冷式のSTORION-LC-TB150を紹介した。定格は150 kW、313 kWhで、騒音レベルは最大60 dB(A)、モジュールレベルでUL 9540Aの防火安全要件に適合し、最大12,000サイクルの寿命を備える。系統用蓄電分野では、同社はチェコのフヴァレティツェおよびクラドノで開発中の320 MWhプロジェクトに言及し、その経験を液冷式Aster 6260の設計に反映したと説明した。Aster 6260の定格は3.13 MW、6.26 MWhで、安全機能、遠隔コミッショニング、AIベースの保守ツールを統合している。 AlphaESSはまた、AlphaConnectを通じてソフトウエアを次の価値創出レイヤーと位置付けた。AlphaConnectは、仮想発電所の運営事業者、アグリゲーター、サードパーティーシステム向けにオープンAPI (Application Programming Interface)を提供する。英国ではすでにOctopus Energyと深く統合されており、100超のエネルギーパートナーとプラットフォームを支援し、12カ国で100,000超のシステムを接続しているほか、パートナーを4週間以内にエコシステムへ組み込めるという。AlphaESSは、スペインでの子会社設立、ベネルクス諸国での活動拡大、チェコ案件の進展が欧州戦略をさらに後押ししているとした。