欧州中央銀行、銀行への報告要求を3分の1近く削減

中銀は約130本の報告書のうち約40本を廃止し、業界の反発を受けてガバナンス指針の案を拘束力のないグッドプラクティス勧告に置き換える。

要約

欧州中央銀行は、銀行に求める報告書の数を3分の1近く減らし、ガバナンスに関する期待の示し方も緩和すると発表した。業界からの圧力や世界的な規制緩和の流れを受け、金融危機後の監督体制を幅広く見直す動きの一環である。欧州中央銀行は、時代遅れとなったものや他に置き換えられたもの、もはや重要でなくなったものとして、約130本の報告書のうち約40本を廃止する計画である。さらに、融資機関のガバナンスとリスク文化に関する指針案も縮小し、取締役会の報酬、取締役の時間的コミットメント、内部通報者の保護といった論点を扱う拘束力のないグッドプラクティス報告書に置き換える。欧州中央銀行の理事会メンバーであるフランク・エルダーソン氏は、狙いはますます複雑化するリスク環境の中で、監督指針を明確かつ一貫性のある、目的にかなったものに保つことだと述べた。欧州中央銀行はまた、銀行が他のより適切な措置を講じている場合には、指針に記載された実務を採用しなくても法的枠組みを順守できると付け加えた。リスクの高い融資形態に関するものを含む他の欧州中央銀行の指針も見直し対象となっており、結論は今年末までに示される見通しである。

用語解説
  • ガバナンスとリスク文化: 銀行がどのように運営され、内部でどのようにリスク管理を行うかを指す。
  • 内部通報者: 組織内の不正の疑いを報告する人。
  • 監督指針: 規制当局の期待を示し、企業が監督基準をどう解釈すべきかを助けるもの。