
フォルクスワーゲンの再編計画は、自動車メーカーがEV需要の弱さや中国勢との競争、ドイツ事業全体でのコスト削減圧力に直面するなか、自動車業界の構図を塗り替える可能性がある。
フォルクスワーゲンは従来想定を上回る踏み込んだ再編を検討している。Manager Magazinは、オリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)が最大10万人の人員削減を目標に据えており、これは従業員のおよそ15%に相当すると報じた。あわせて、5年間の投資額を15%削減し、1300億ユーロ強に抑える方針だという。事情に詳しい2人の関係者を引用した別報道では、フォルクスワーゲンがエムデン、ハノーバー、ツビッカウ、アウディのネッカーズルムの独国内4工場の閉鎖を検討しており、2024年末に労組と合意した5万人削減に加え、4万5000人超の雇用が危機にさらされる可能性があるとされた。フォルクスワーゲンは社内の機密文書にはコメントしないとした一方、中国勢との競争激化やEV需要の変化、世界の自動車業界における高コストな移行に直面するなか、グループは抜本的な変革を迫られていると述べた。