アトランタ連銀総裁人事、ケビン・ウォーシュ就任後に再開しホワイトハウスが注視

米連邦準備制度アトランタ連銀は、新たなFRB議長の就任まで中断していた総裁選考を再開した。トランプ政権当局者は、2027年の利上げ投票に影響する人選を見守っている。

要約

米連邦準備制度アトランタ連銀は、ラファエル・ボスティックの後任をケビン・ウォーシュの5月下旬のFRB議長就任前に選べないことが明らかになったため選考を停止していたが、このほど新総裁探しを再開した。再開により、ウォーシュは連邦公開市場委員会(FOMC)の審議に参加し、2027年の金利投票権を持つ地区連銀トップの選定に意見を反映させる機会を得る。 事情に詳しい関係者によると、このプロセスはスコット・ベッセント財務長官やホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長を含むドナルド・トランプ大統領の経済政策チームが綿密に注視している。こうした関心の高まりを受け、通常は地区連銀の理事会が選び、その後にFRB理事会が承認するポストに対し、トランプ政権当局者がどこまで影響力を行使しようとするのかを巡る懸念が中銀内外で強まっている。 面接を受けた候補者には、外交問題評議会(CFR)のレベッカ・パターソン、エコノミストのマーク・サマーリン、ベッセントの下で財務副長官を務めたマイケル・フォールケンダーが含まれる。今回の選考は、リサ・クックの地位を巡る訴訟や、金融政策における地区連銀の役割に対する広範な精査を含め、トランプ大統領とその側近がFRBの再構築策を模索する中で進んでいる。

用語解説
  • 連邦公開市場委員会: 米国の金融政策を決定するFRBの機関で、政策金利の判断などを担う。
  • FRB理事会: ワシントンに拠点を置く米連邦準備制度の理事会で、地区連銀総裁の承認や制度全体の監督を担う。
  • 地区連銀総裁: 全米12地区の連邦準備銀行のトップで、金融政策会合に参加し、毎年持ち回りで一部が金利投票権を持つ。