智譜AI(Zhipu AI)のオープンウェイトモデルは、コーディングやエージェント型タスク、一部サイバーセキュリティ分野で最先端に近い結果を示した。研究者によれば、特定のバグ検出テストではAnthropicのMythosに匹敵し、価格面でも米主要モデルを下回った。
旧Zhipu AIのZ.aiは、CNBCやセキュリティ研究者によれば、コーディングやエージェント型タスク、一部のサイバーセキュリティ業務で米国の最上位システムに迫りながら、利用コストを大幅に抑えたオープンウェイトモデル「GLM 5.2」を公開した。北京拠点のこのモデルは主要ベンチマークでAnthropicのOpus 4.8に近いスコアを記録し、MCP-Atlasではこれを上回ったほか、一部のセキュリティ上のバグ検出シナリオではAnthropicのMythosに匹敵したと研究者は指摘した。ただ、他のタスクではなおAnthropicやOpenAIに後れを取っている。 GLM 5.2は6月13日にGLM Coding Planの加入者向けに提供を開始し、オープンウェイトとベンチマークのスコアカードは6月16日にMITライセンスの下で公開された。7440億パラメーターのMixture-of-Expertsモデルで、100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、毎秒300トークンで動作する。価格は100万トークン当たり入力1.40ドル、出力4.40ドルで、AnthropicのOpus 4.8の入力5ドル、出力25ドルと比べて大幅に安い。 公開のタイミングも注目を集めた。米商務省が6月12日に輸出規制命令を出した後、AnthropicはFable 5とMythos 5を世界的に無効化したためである。アナリストや研究者は、このリリースがAI競争の激化を浮き彫りにしており、ホワイトハウスが米国のAI政策を見直す中で新たな圧力となる可能性があると指摘した。一方で、中国由来モデルを巡るセキュリティやデータガバナンス上の懸念はなお残る。