
李在明大統領は半導体、フィジカルAI、AIデータセンターを3つの「メガプロジェクト」と位置付け、サムスン電子とSKハイニックスを中核に据えたより広範な国家投資推進策を打ち出した。
韓国は、半導体製造、AIデータセンター、ロボティクス基盤にまたがる約1兆ドル規模の投資計画を打ち出した。李在明大統領は、同じ技術分野への支出を拡大する近隣諸国に後れを取らないため、韓国は一段と迅速に動く必要があると主張している。李大統領は、半導体、フィジカルAI、AIデータセンターを国家の3つの「メガプロジェクト」と位置付け、新設施設向けの許認可を迅速化し、電力と用水の供給を拡充すると述べた。 計画の中核を担うのはサムスン電子とSKハイニックスである。サムスン電子は国内事業に2655兆ウォンを投資するとし、このうち2030兆ウォンを平沢と竜仁の半導体クラスターに、625兆ウォンを韓国南部・中部でのAIチップ製造、ロボティクス、電池、IT部品に振り向けるとした。サムスン電子の李在鎔会長は、光州が新たな半導体クラスターの候補地だと述べたほか、天安・温陽回廊に高帯域幅メモリー製造施設、亀尾にヒューマノイドロボット生産ラインを計画しているとした。 エヌビディアのAIアクセラレーターに使われる高帯域幅メモリーを手がけるSKハイニックスも、この取り組みの重要な一角を占める。同社の時価総額は、AIデータセンター関連需要に支えられ、5月に1兆ドルを突破した。政府は今回の投資を、首都圏以外にも産業発展を広げる手段としても位置付けた。 今回の発表は、日本、台湾、中国も半導体、ロボティクス、AIインフラ関連の支出を増やす中で行われた。また、6月23日には韓国株が急落し、サムスン電子とSKハイニックスがAI関連銘柄全般とともに売られた。韓国の輸出はAI処理需要に結び付いた半導体需要に主に支えられ、前年同月比44%増の214億ドルとなった。