サムソン・モウ、ビットコインのサイクル底打ちはすでに終了した可能性

長期保有者の供給量が過去最高を記録し、現物ETF主導の市場構造変化がビットコインの底打ち前倒し論を支えている。一方で、一段安や底打ちの後ずれ、政策リスクを見込むアナリストもいる。

BTC

要約

ビットコイン市場の見通しは割れている。サムソン・モウは、従来の4年ごとの半減期サイクルが崩れつつあるとして、今回のサイクルの底はすでに形成された可能性があると主張した。同氏は、ビットコインが2024年4月の半減期の37日前に過去最高値を付けたことに加え、現物ETFへの資金流入が市場構造を変えたと指摘した。強気材料としては、Glassnodeが追跡する長期保有者の保有量が過去最高の約14.7 million BTCに達しており、Swan BitcoinのCEOであるコリー・クリップステンは、これは歴史的に市場の底と一致してきたと述べた。一方で懐疑的な見方もある。10x Researchのマルクス・ティーレンは8月から10月にかけて5万5000ドル近辺での底打ちを見込み、アーサー・ヘイズは今後数カ月で約4万ドルまで下落する可能性があると予想している。ジェームズ・ヴァン・ストラテンは、5万ドルから5万4000ドルを重要な攻防水準としつつ、なお15%超の下落が必要になる可能性があると述べた。Lebitマイニングプール創業者の江卓爾氏は、2026年10月から12月に4万2000ドル〜4万4000ドルで底打ちすると予想している。Grayscaleのザック・パンドルは、米国のCLARITY Actが年内に成立しなければ、Strategyのようなビットコイン準備企業によるデレバレッジが長引く可能性があると警告した。こうした見解の違いは、現物ETFを通じた機関投資家需要やオンチェーンでの蓄積がビットコインの歴史的な価格サイクルを変えたのか、それとも一段深い調整がなお控えているのかを巡る不確実性を浮き彫りにしている。

用語解説
  • 半減期サイクル: ビットコインの供給量が約4年ごとに減少する仕組み
  • 現物ETF: 原資産を直接保有するファンド
  • 長期保有者供給量: ほとんど売却しない投資家が保有するビットコイン