
HPとOpenAIは、コーディング、セキュリティ remediation、パートナー支援で成果が確認されたことを受け、Frontierの世界的な展開拡大で合意した。提携対象は、カスタマーサービス、デバイスのテレメトリー、従業員の生産性向上、ソフトウェア開発にも広がる。
OpenAIとHPは、2026年2月に始まった試験導入から、AIエージェントの構築、展開、管理に向けたOpenAIのエンタープライズ向けプラットフォーム「Frontier」のより広範な世界展開へ移行した。HPによれば、提携拡大は顧客・パートナー向けツール、Workforce Experience Platformを通じたデバイスのテレメトリー分析、従業員の生産性向上、ソフトウェア開発に及ぶ。HPの売上高の80%超はパートナー販売経由であり、パートナーネットワークにおけるAIエージェント活用が展開の中核となる。 HPは試験導入の初期成果も示した。あるエンジニアは数週間で43件のプロジェクトにまたがる122件のプルリクエストを処理したほか、HPのセキュリティチームはOpenAIのツールを活用し、ソフトウェア脆弱性の修復期間を約1カ月から1日に短縮し、週当たり約82時間分のセキュリティ対応能力を捻出した。HPの最高戦略・変革責任者プラカシュ・アルンクンドラム氏は、このプラットフォームにより、店舗、パートナー、チャット、音声の各チャネルで、より一貫した体験を提供できるようになるとの見方を示した。 今回の合意は、OpenAIのより広範なエンタープライズ戦略を補足する材料でもある。Frontierは2026年2月に立ち上がり、当初の顧客にはHP、Intuit、オラクル、State Farm、Thermo Fisher Scientific、Uberが含まれ、Cisco、BBVA、T-Mobileも試験導入している。OpenAIは7月に、1億5000万ドルの投資を背景に、Accenture、PwC、Bain、Boston Consulting Groupが参加する3階層のチャネルプログラムを柱とするPartner Networkの立ち上げも準備しており、2026年末までに30万人の認定コンサルタントを育成することを目標に掲げる。Futurum Groupのアナリストは、Frontierについて、高度なAIモデルと、企業が大規模導入するうえで必要なガバナンス、セキュリティ、システム統合との隔たりを埋めることを狙ったものだと指摘した。