カタール、凍結されたイラン資産60億ドルは移転されずと表明

カタール、凍結されたイラン資産60億ドルは移転されずと表明

カタールは、凍結されたイラン資産は2023年の人道目的に限定した取り決めの下で引き続き制約されているとし、資産が解放されつつあるとするイラン側の発言や、カタールでイランと米国の間接協議が行われる可能性があるとの報道に反する見解を示した。

ファクトチェック
Cryptobriefingの報道は、カタール外務省が2023年の合意に基づき、60億ドルの資金が引き続き凍結され、人道目的の購入に限定されていると改めて確認したことを直接伝えており、6月29日にイランが主張した差し迫った移転と矛盾している。PBS/APの報道は、イランの主張に加え、この資金が人道支援にひも付いた条件付きで、帰属を巡る争いのある性質を持つことを示している。ロイターの報道は、イランによる資金解放の主張が繰り返し否定されてきた経緯を記録している。3つの報道はいずれも、この資金が実際にはまだ移転されていないとの見方と一致している。
要約

カタールは、凍結されたイラン資産60億ドルはイランに移転されておらず、人道目的の購入に用途を限定する2023年の取り決めの適用下にあると表明し、資産が解放されつつあるとするイラン側の主張と食い違いを見せた。イラン国営通信IRNAは、ペゼシュキアン大統領が6月29日、カタールで保有されるイラン資産120億ドルの半分に当たる60億ドルが凍結解除され、イランに返還されると述べたと報じた。その後の報道では、週末までにイランが30億ドルを受け取る見通しとも伝えられた。別件では、仲介者を交えたカタールでのイラン・米国間の間接協議で、ホルムズ海峡と地域の安定が議題になる可能性があると報じられた。

用語解説
  • 凍結資産: 法的、規制上、または制裁関連の制約により、アクセスや移転ができない資金やその他の保有資産。
  • 人道目的の金融チャネル: より広範な制裁制限がある中でも、食料や医薬品などの人道物資の取引を可能にするために認められた決済手段。
  • 間接協議: 直接対面するのではなく、仲介者を通じて行われる交渉。