
6月の調査と公式統計で、中国の工場活動の改善と小売の持ち直しが示された。国内需要と住宅市場の弱さが続く一方、AI関連のハイテク輸出と米国向け出荷が下支えした。
中国経済は6月に勢いを取り戻しつつある兆しを示した。中国ベージュブックは製造業活動の強まりと小売売上高の持ち直しを報告し、公式統計では製造業購買担当者景気指数(PMI)が5月の50.0から50.3へ上昇し、予想の50.1を上回って拡大圏に復帰した。非製造業指数も50.1から50.2へ小幅上昇した。対外需要は引き続き主要な支えとなり、米国向け受注と出荷が回復し、人工知能需要に関連するハイテク輸出も堅調を維持した。ただアナリストは、国内消費や住宅、川下製造業はなお弱く、世界需要への依存が強まれば、今年後半に外需減速やディスインフレ圧力の再燃に成長がさらされる可能性があると警戒している。ゴールドマン・サックスは、財政支出の加速と原油安を理由に、第3四半期のGDP成長率見通しを前期比年率4.5%から5%へ引き上げた。