
米国債利回りの上昇と9月の米連邦準備制度による利上げ観測の高まりを背景にドルが上昇し、円は1986年以来の安値を更新した。市場では米連邦準備制度議長ケビン・ウォーシュの発言や米経済指標を通じて政策の手掛かりを探る動きが続いた。
ドル円は162円を上回り、アジア時間序盤には162.77円まで上昇した。円が1986年以来の安値を更新する中、市場では日本当局による介入の可能性への警戒が続いた。上昇の背景には、米国債利回りの上昇と、米連邦準備制度が9月に利下げではなく利上げに動くとの見方の強まりを受けた、ドル全面高があった。 指標となる米10年国債利回りは水曜朝時点で4.461%前後、2年債利回りは4.17%近辺、30年債利回りも上昇した。CME (Chicago Mercantile Exchange)のFedWatchによると、市場は9月会合で少なくとも0.25ポイントの利上げが実施される確率をおよそ66.9%〜67%、7月会合で据え置かれる確率を66.3%と織り込んでいた。投資家はポルトガル・シントラで開かれる欧州中央銀行フォーラムでの米連邦準備制度議長ケビン・ウォーシュの発言に加え、ISM製造業PMI、ADP雇用統計、木曜の米雇用統計にも注目していた。 ユーロは0.07%安の1.1413ドル、英ポンドは0.09%安の1.3252ドルとなり、ドル指数は101.24だった。一部の市場参加者は、週末の米祝日に伴う薄商いを東京当局による円買いの好機とみていた。