アルファベットがダウ採用で3.7%高、ベライゾンを入れ替え

グーグル親会社が株価加重型指数に加わり、ダウは52,000を上回った。一方で、直近の採用銘柄の組み入れ後の成績はまちまちで、この節目が市場全体のポジショニングに与える意味は主に象徴的であることを示している。

要約

グーグル親会社のアルファベットがダウ工業株30種平均に正式採用され、ベライゾン・コミュニケーションズに代わって組み入れられたことを受け、同社株は月曜日に4%上昇し、ダウを52,000超へ押し上げた。この変更は、アルファベットがすでにS&P500とナスダック100に組み入れられているため主に象徴的な意味合いにとどまるが、ダウにおけるデジタル広告、クラウドコンピューティング、AIへのエクスポージャーを高め、株価加重型ベンチマークにおける同社の存在感を拡大する。 上昇はアルファベット株にとって厳しい局面のさなかに起きた。月曜日の上昇を加味しても、同株は前年2月以来の大幅月間下落となる見通しで、過去7週間のうち6週間が下落となっている。これは、5月にアルファベットが時間外取引で一時エヌビディアを上回り、時価総額で世界首位となった局面からの急反転である。直近でダウに採用されたエヌビディア、セールスフォース、アップルも、指数採用から60日後にはいずれも株価が下落している。 投資家の関心は、アルファベットの巨額なAI投資がリターンを生むかどうかに一段と集まっている。足元の売り材料としては、低コストの中国製モデルが価格設定に圧力をかけていること、Geminiやコーディングツールに関わるGoogle DeepMindの研究者がAnthropicやOpenAIといった競合に流出していること、さらに演算資源不足が顧客制約と採用難の両面で表面化していることが挙げられている。さらに同社は、現金保有が減少する中で約10年ぶりに第1四半期の自社株買いを見送り、AI関連設備投資の拡大に伴って1,400億ドル超の負債・株式による資金調達を実施した。

用語解説
  • 株価加重型: 株価の高い銘柄ほど指数の値動きに与える影響が大きくなる指数算出方式。
  • 演算資源: AIモデルやサービスの学習・実行に使われる処理能力。
  • 自社株買い: 企業が自社株を買い戻すことで、株主還元の手段として用いられることが多い。