原油は下落、イランがドーハでの対米協議を否定しホルムズ海峡リスク継続

原油は下落、イランがドーハでの対米協議を否定しホルムズ海峡リスク継続

テヘランがカタールで米代表団と会談しないと表明したことを受け、ブレントとWTIは下落した。一方、6月17日の米・イラン暫定覚書と停戦は、ホルムズ海峡の再開と一部物流の安定化を後押しした。

ファクトチェック
複数の独立した一次情報源(Yahoo/Reuters、Al Jazeera、CNBC)は、米国とイランによる新たな攻撃が暫定合意を脅かし、ホルムズ海峡の海運リスクへの警戒が続く中、2026年6月29日にブレント原油とWTIが上昇したことを確認している。CNBCは、ドーハでの会談を巡る米国とイランの食い違う説明についても確認しており、トランプ大統領が協議を発表した一方で、イラン当局者はこれを否定した。回復しつつある湾岸地域のエネルギー物流も裏付けられており、輸出は戦前水準の約75%まで持ち直し、サウジアラムコは積み込みを再開した。見出しは、6月29日の市場と外交を巡る力学を正確に表している。
要約

イランがドーハで米代表団と会談しないと表明したことを受け、原油価格は小幅に下落した。6月17日の暫定合意と停戦がホルムズ海峡の再開を後押しした一方で、米・イラン外交の行方には疑念が深まった。ロイターによると、水曜日のブレントは1バレル当たり72.72ドル、WTIは69.17ドルとなった。これに先立ち、ドーハ外交の停滞を受けてブレントは一時74.75ドルまで上昇していた。湾岸のタンカー運航回復や地域心理の改善が進む一方、交渉の行き詰まり、船舶の移動制約、主要な石油輸送の要衝における継続的な安全保障リスクが重なり、市場は引き続き不安定な状態にあった。

用語解説
  • ホルムズ海峡: オマーンとイランの間にある狭い海路で、原油などエネルギー輸送の世界的な要衝。
  • 北海ブレント原油: 世界の海上輸送原油の価格指標として広く使われる国際的な原油ベンチマーク。
  • ウエスト・テキサス・インターミディエート: WTIとも呼ばれる米国の主要な原油指標。