欧州委員会は、無関税の鉄鋼輸入を1830万トンに制限し、枠超過分への関税を25%から50%に引き上げる。EU域内の鉄鋼メーカー保護を狙う一方、鉄鋼需要家のコスト上昇を招く可能性がある。
欧州連合(EU)は水曜から鉄鋼輸入のセーフガードを強化し、無関税輸入の上限を1830万トンに設定するとともに、その枠を超える数量への関税を25%から50%へ倍増する。欧州委員会は、この措置が過剰生産能力から域内の鉄鋼業界を守ることを目的としており、輸入枠の半分はEUと自由貿易協定を結ぶ国向けに確保されると説明した。この政策は域内の鉄鋼生産者を下支えする可能性がある一方、鉄鋼に依存する産業のコストや供給圧力を高め、貿易摩擦を悪化させる恐れもある。