USMCA見直し開始、米国は延長ではなく年次審査を要求

USMCA見直し開始、米国は延長ではなく年次審査を要求

ワシントンは7月1日の見直しでUSMCAの新たな16年延長を承認せず、加盟国が離脱しない限り協定を今後10年間維持する一方、主要な通商課題を巡る年次交渉を開始した。

TRUMP

ファクトチェック
7月1日の6年ごとの共同見直し日は、USMCA第34.7条を引用する米政府の公式情報源(Congress.govのCRS資料と米通商代表部のプレスリリース)で確認できる。ロイター/Yahooのファクトボックスは、米国とカナダの関係が緊張していることに加え、酪農やデジタル政策(デジタルサービス税、オンラインニュース法)を巡る未解決の不満があることを裏付けている。CNBCの記事は、より厳格な原産地規則案(域内付加価値比率82%、うち米国分50%)や、毎年の見直しと2036年の失効条項の可能性に対する自動車業界の懸念を確認している。主張の実質的な要素はすべて、一次資料および公式情報源によって裏付けられている。
要約

米国、カナダ、メキシコは7月1日、USMCAの6年ごとの見直しを開始した。トランプ政権は新たな16年延長の承認を見送り、代わりに協定を年次審査の枠組みに移行させた。米通商代表部(USTR)のジェミソン・グリア代表は、ワシントンは協定を「追認」しないと述べ、「重大な問題」があるとの認識を示した。その後、政権高官もこの判断を確認した。USMCAは加盟国のいずれかが離脱しない限り、なお10年間有効であるが、この措置により自動車の原産地規則を含む条約の主要部分について毎年の交渉が可能となり、カナダとの未解決の対立や米・メキシコ協議が続く中、北米のサプライチェーンに不確実性をもたらしている。

用語解説
  • USMCA: 米国、カナダ、メキシコを結ぶ北米の通商協定で、2020年にNAFTAに代わって発効した。
  • rules of origin: 通商協定の下で関税上の適格性を判断するため、製品の原産国を定める基準。
  • regional value content: 通商上の優遇措置の対象となるために、車両や製品が域内で調達しなければならない価値の比率。